ご自宅の庭のケヤキで作った1枚板テーブルとベンチ (U-003)
以前からお付き合いがある埼玉県在住のお客様より、
自宅の庭に代々ある、ケヤキの木を使ってテーブルとベンチを作ってほしい。
という楽しそうなご依頼をいただきました。
そこでさっそく見に行きますと、ケヤキはすでに伐採されていて、
庭には巨大なケヤキの丸太が横たわっていました。
樹齢200年弱の大きな丸太であり、その存在感は大迫力でした。
乾燥していない生の丸太からの家具作り。
実際に加工できる段階になるための乾燥をまずはさせないとなりません。
しばらく保管しながら乾燥させないとならないため、設備とスペースがある
北海道に送ることに決めました。
さて運搬当日、予定していたクレーン車が来ない!という事態が発生。
仕方なく急遽、弊社スタッフがクレーン車を借りてきて自分たちでコンテナに積み込みこみました。
今となっては貴重な思い出です。
旭川では製材をし、6ヶ月間の天然乾燥、それから4ヶ月の人工乾燥をさせました。
(想定よりも乾燥状態が良かったので、短期間で加工開始ができました)
1年以上かかってやっと完成したダインにぐテーブルとベンチです。
ご家族4人の食卓を見守るダイニングテーブルとベンチに姿を変え、日々愛されています。
『ご注意点』
家具に加工するまでには費用がとてもかかります。
”輸送コスト”、”製材所での加工(家具工場では加工不可)”、
”材料の天然乾燥+人工乾燥”など。
家具に加工できるまでに~2年ほど(木の状態次第)の保管となります。
大木ですと輸送も大型トラック(重量)となり、そのトラックに載せるために
別に重機の手配が必要となります。
家具に加工できる状態にするまでに費用が~≒150万円ほどかかったりでした。
当時は庭にある木が大きな金額で売れる時代でした。
いまは家具を作るだけなら、専用に加工された同じ材料を手配した方が安価です。
そして、丸太は製材して内部に欠点があったりなど、目に見えないリスクがそこにあります。
思い出の材料を残したいというお気持ちと、かかる費用面が加工よりも難しい点がございます。
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