第381回 2013.05.13

打ち合わせ期間2年。いい思い出に残る仕事をさせていただきました。

打ち合わせ期間が2年以上になりましたが、ようやく先日取り付けが終わりました。
期間は長くかかりましたが、だらだらと無意味な時間があったわけではありません。
非常にこだわりをもたれた方で、私もたいへん勉強させて頂きました。

そのお客様はつくば市にお住まいのS様です。
神奈川県にお住まいの息子様が今回の家具の打ち合わせを担当されました。
こだわりの内容としましては

1、引戸に関しては摩擦抵抗が少なくなるように、敷居部分が波型になっている。

2、リビング家具とダイニング家具は、微妙に塗装色を違えている。(リビングのほうが明るいので、見え方を合わせるためである。)

3、搬入の関係で本体は4分割で製作してあるが、家具が一体に見えるような構造になっている。

4、引き出しはスライドレールを使っていないが、軽く操作ができるように、摩擦抵抗を少なくする工夫がされている。

5、引戸の左側扉に関しては、閉めやすくする為に裏側にも引き手の堀込みがある。

6、台輪(家具本体の下にあり、本体を乗せている部分)は強度を確保するために、28mm合板の2重構造になっている。分割部分は強度が落ちる為、下部合板は左右2分割になっているが、上部合板は分割部分をまたぐような構造になっている。もちろん正面からの見え方は縦一本になっている。

その他いろいろ。また1mmの違いも指摘して頂きました。
* 取り付けにうかがった際お父様が言っておられました。
私の寿命があるうちに家具が出来上がるか心配でした。(もちろん冗談です)

ここまで物事を追求できること、それは才能だと感じました。
また物事の判断に際しては固定観念や常識といったもがなく、全て頭の中を白紙の状態で発想しておられます。

私が1000人の挑戦者を退けよう・10年間は見破れないものを作り上げようとして挑戦した「からくり家具」。
一番苦労をしたのは固定観念をなくすことでしたが、製作当時を思い出しました。

思い出に残る仕事をさせていただきありがとうございました。

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