第637回 2018.06.10

見せたいスピーカーが完成いたします。

       「見せたいスピーカー」発表会に向けて

近々皆様がびっくりするようなスピーカーの完成発表会をいたします。

 

         まずは発表会ができるまでの秘話をお伝えしてまいります。

秘話1

先日70歳代後半で家具職人さんの道具をのぞかせていただきました。

びっくりですよね。また指先でその切れ味を確かめてみますと、鳥肌が立ちました。

いぜん日産自動車の木型職人さん(以前は車のボディーの原型を木で作っていたのですね。)に

1年間、木工の指導をしていただきましたが、その職人さんの刃物も同様の感触でした。

 

最近は価格が重視で、日本の技術とそれ相応の評価が理解されていないような気がしていました。

このことが悔しくて何とかできないか、いろいろ考えていました。

 

                  職人さんの道具箱です

 

   

 

そこで、近々、外国の方もびっくりするだろうの商品を作ろうと思い立ちました。

 

その商品とはスピーカーです。

 

さいきん素晴らしい音響のスピーカーと出会いがありました。

実はそのスピーカーとの出会いの前に、40万円のステレオを購入したばかりでした。

良い音響のつもりで購入いたしましたが、実際自宅で聴きますとがっかりです。

結局7万円でリサイクルショップに買い取っていただきました。

そんなときに出会ったのが今回のスピーカーづくりにつながりました。なかなかいい音響です。

ただ外観デザインについては、再考すべき余地が十分にあるようにも感じました。

そこで「見せたいスピーカー」として私が作ることになりました。一見製作不可能と思わ

れる構造になっていまして、また仕上げの精度や出来栄えは皆様が驚くようなものにしたいところです。日本の高い技術を多くの方に知っていただきたいのと、また外国の方々にも知っていただきたく思います。それから日本の高い技術が継承されることを望みます。そのためには仕事として需要が発生するような仕組みにしなければなりません。

 

もう頭の中では図面が出来上がっております。みなさま楽しみにしていてください!

 

先日初めて行った飲み屋さんでそのような内容の話をカウンター席でしていましたら、見ず知らずのお客様から、”商品が出来上がったら見せてください!”と言ってくださいました。また以前からのお客様ですが、来社されたときに同じような話をしましたところ、まだデザインも価格も決まっていないのにご注文をいただいてしまいました。

 

責任を感じますが、このようなことが励みですよね。

 

秘話2

図面が出来上がり、まずは旭川の職人さん(吉田様)のところに相談に行きました。

 

吉田様の経歴

・技能五輪全国大会第一位  世界大会特別賞受賞

・弊社技術部長(次男)の師匠です。

 

図面をじっくり見ておられまして「これはすごいですね」とおっしゃるので、わたくしが挑戦してもらえますかと尋ねてみますと、「やってみます!」となりました。ただ金額を出していただきましたところ、思ったより価格が高くなることが判明いたしました。

 

秘話3

価格はもう少し押さえなければなりません。残念ながら吉田様にはお願いできそうにもなく、

ほかの職人さんを探すことになりました。その結果、横浜マイスターに認定されているT様が

浮かびました。その職人さんの作品を以前見たことがあります。

台湾の故宮博物館を代表する展示品の中にあるものに似たものを作り上げておられます。

 

 

              故宮博物館展示品               T様の作品

 

           

 

この職人さんだったら作れる。そう確信して相談に行きますと、図面をじっくり見てすごい!

作れないことはないと思うが、価格に糸目をつけないのと時間の制限をつけないでもらいたい。”

との条件を付けられました。

価格と時間とで制限がなかったら、商品にはなりません。

もう少し価格は低くしたかったのですが、結論からして無理なことが判明をしたため、スピー

カーの性能を上げ価格も少し上げることにいたしました。また職人さんは当初の旭川の吉田様にお願いすることに決定しました。

 

完成は11月になるかと思います。

 

秘話4

ただ今NC工作機で荒削りをしていますが、けっこう難しいことが多くあり、もう2か月になります。何度も試行錯誤を繰り返していて、もう少しのところまで来ています。

荒削りはもう少しです。

 

秘話6

さて試作が出来上がってまいりましたが、緻密な精度ではありません。スタートからやり直しです。ただ、いい方法が浮かんでまいりました。

 

この次はおそらくクリアーするかと思います。

 

秘話7

さて、年を越してしまいました。

再度のNC工作機による荒削りの結果、以前より出来上がりがよくありません。結局職人さんの能力不足との結論に至り、旭川でほかの職人さんを探しましたが、皆さんから“できません”と言われてしまいました。そこで九州の家具産地・大川でも検討していただきましたが、やはりできないとの結論になりました。

 

秘話8

製作ができるだろうと思われる方が脳裏に浮かびました。今回共同で企画を進めているオーディオ部品販売のスタッフであるN様でございます。NC工作機も持っておられ、非常に優秀な頭脳をしておられます。また私も数学が好きなものだから、二人が共同で行えば何とかなるような気がいたします。

 

先日打ち合わせに行ってきましたところ、1時間の打ち合わせで製作は可能だろうとの結論になりました。そのようなことで結局我々が挑戦することとなりました。皆さま楽しみにしてお待ちくださいませ。今度こそ、5月半ばくらいになると思いますが完成するはずです。

 

秘話9

NC工作機械が壊れました。雨漏りが原因のようです。中国製のようで、中国より修理に来ていただくように頼んでおられるようですが、なかなかビザの発行が進まないようですね。最近の日中関係が影響をしているようです。また日程が遅れそうです。それと秘話9が気になります。区切りが良い秘話10が待ち構えているような気がするのですが・・・、気にしないように致します。

 

秘話10

やはり秘話10がありました。木工経験がなければ無理とのことになり、振出しに戻って旭川でNC工作機の経験者を探しましたところやっと挑戦をしてくれる職人さんに巡り合いました。

 

秘話11

またしても年を越してしまいました。

さて広島県から弊社の「ご供養家具」を見にお客様が来社をされました。

一通りご覧になっておられましたが、まだ試作段階のスピーカーに気づかれました。

”これはなんですか?””これは試作段階ですが、見せたいスピーカーです。音を聞いて見られますか?” 音を聞かれましてからはその音にびっくりされ、完成したら連絡がほしいとの嬉しい言葉をいただきました。

 

秘話12

NC工作機の職人により、見事に荒削り段階が完成いたしました。

また吉田様の仕上げもうまく行き見事に完成いたしました。

 

計画から2年以上かかりましたが、それだけ大変な挑戦をしていたのかと改めて知ることになりました。

 

挑戦する気持ちはやはり一生大事にして行きたと思います。

 

近々発表をいたしますので楽しみにしていてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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